以下は、
地風升 九二の爻辞・象伝と、
それに対する岩波易経の口語訳です。
孚乃利用禴。无咎。
象曰、九二之孚、有喜也。九二は陽剛居中、剛中の徳をもって六五に応じる象、誠意があれば禴祭を行なってよろしい。咎はない。
〔象伝〕九二の孚あれば云々というのは、喜びを得られるということである。
初学者がこれを読んでも、
「?」ですね、ふつうは。
岩波易経を無理して読んでも、
肝心なところは何も理解できないことが、
おわかりいただけるでしょう。
ある程度、
易経の読める人でないと、
岩波易経はキビシイのです。
易経講話でも、
新釈漢文大系 易経でも、
易学大講座でも・・
そうした定評のある
註釈書を永く続けて読まなければ、
岩波易経だけを百回読んだところで、
得るところは何もないのです。
(小生は岩波易経を
レジュメとして使っています)
それと、
漢文が得意であれば、
孚アレバ乃チ禴ヲ用イルニ利シ。咎ナシ。
と読めるし、意味もわかるとしても、
しかし、それだけでは、
易の内容はさっぱりわからない。
ここらあたりが、
易経の厄介なところです。