古い占例を読むと、
失せ物占をして、沢地萃を得、
「風呂屋」とみている例があります。
䷬ は裸の画象ですし、
萃ハ聚マルナリ(彖伝)ですから、
「風呂屋」なのでしょう。
易卦のカタチには、人体を
かたどるものがいくつかあります。
- 沢地萃・・人間の裸象。立像(人が立っている姿)。歩行中の人間。
- 沢風大過・人の寝ている象。
- 沢山咸・・椅子の上に座っている象。
- 天沢履・・女子裸身。
- 地山謙・・男子裸身。
履、謙の「裸」は、
男女占などでよく使うでしょう。
多淫、なのデスネ。
萃の「裸」は、
紀藤元之介氏は、
「裸になるところまでいく」
と、占考しておられますが、
男女のコトともいえますし、
(萃のニから上に咸卦がある)
散財して身ぐるみはがされる、
ともいえましょう。
大過は、
棺椁の象(繋辞伝)の、
応用版デスネ。