易占には筮前の審事が不可欠で、
「筮前の審事のない易占は90%以上当たりません」
とは某大家の教えです。たとえ「戻る」
という卦を得ても、筮前の審事がなければ
健康体に戻るのか、病気に戻るのか、
得卦だけでは誰も判断できませんから。
しかしかつて月二回、小生が日曜日に出演していた
某占いブースにおいては、妖艶なタロット嬢は、
「このカードだったら大丈夫よ」などと神秘的な
声で云って、カード絶対主義を貫いておりました。
すなわち筮前の審事などは余り重んじず、
カードから得られるインスピレーションを柱として、
男と女の恋物語を紡いでいたのです。
余思うに・・
はたしてタロット占いも将来的には、
得られたカードの象徴を筮前の審事に
組み入れて占うようになるのだろうか、いつか
天才的な人物が現れてそうした占法が創出されるのか、
いや、易とタロットは異なる方術であって、
今やタロット占法は確立されているのだから、
現在のままのあり様で発展してゆくのか・・
タロット占い・超・部外者のわたくしは、
しばし頭を悩ませたのであります。