易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

実占例を書く

実占例を書くことの大切さを、
柳下氏はこう述べています。

易占に上達するには、自分が易占したことは、年月日、筮前の審事、占考を記録しておいて、結果が判明したら、それを記録すると共に、占考を再検討することです。これは大変効果があります。
(「易入門」)

占例を見れば、
その人の実力は一目瞭然です。

といって、
背伸びをして書いても、
ゴツゴツした不自然な占考になりがちで、
一朝一夕にはいかないのです。

コツコツ書いて、
積小以高大(升大象)の精神でいくこと。

書かなければ、絶対に、
書けるようにはなりませんから。

× × × ×

「易入門」に載っている占例などは、
入門者にとってお手本となるものでしょう。

一番最初の「失せ物占」を分析すると・・

  • 筮前の審事を書く。
  • 占的を「見つかるか」にする。
  • 特に筮法は書いてありませんが、この本は三変筮の本です。
  • 得た卦、得た爻を明記。
  • 卦の意を占事にあてはめる。
  • 卦の象、伏卦を見る。
  • 「見つかる」と断じる。

× × × ×

  • 「見つかる」ならば、次に「どこにあるか」を占う。
  • 初心者は改めて「どこにあるか」で卦を取るのがよい。
  • 柳下氏は新たに卦を取らずに、一卦で判断した。
  • 「どこにあるか」を見るには、辞よりも象を重視する。
  • 卦の象、爻の位置を見る。
  • 結論を断ずる。

× × × ×

これらが合理的に書けておれば、
100点満点の答案となりましょう。

けれども、現実には、
何を占ったのやら、その占的でさえ、
はっきりしない占例が多いのです。

ただ当たったの、
易って深いなどと、
自画自賛するばかりで。

実際に自分で書いて、
読んでみればわかります。