某サイトにふらりと立ち寄ると、
占的、筮前の審事、共に不明の状態で、
得卦しか示されておらないのに、
「これをどう読めばよいのか」との、
質問がなされていました。
夬 之 解
☱ ☳
☰ ☵
× × × ×
小生が回答者なら、
「わからない」が答えです。
思いついたまま列挙してみます。
(六変筮なので辞は用いません)
- 洪水の危険が迫る。疾く、逃げよ。*1
- 会社か、どこか、辞めることになる。
- 頭に病ありて、手術で取り除く。
- 悩みの種がなくなって、解放される。
・・・ etc.
× × × ×
易の某先生は、
皆で占例を検討する際に、
「答えられませんね」
とよく仰っていたといいます。
占的が的外れだとか、
筮法がおかしいとか、
筮前の審事がいい加減で、
状況が不明瞭だったのでしょう。
易という占術は、
ただ卦を得ただけでは、
何も答えられないのです。
「易はなんでも知っている」
「すべてお見通しよ」
・・ではない立場です。
*1:本卦が堤防の決壊の象で、
之卦を坎水から逃げる(☳)象と見た。