易研究会で発表された古い占例を、
会報で読みました。
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占を乞うた人は、
三年前に独立して事業を始めた人で、
使用人が一人います。
今後の事業の推移を占って、
履之小畜を得ました。
爻卦は 震坎乾坤坎震 です。
占者は、
このように占断したと、
会報にはあります。
䷉ ䷈
この二、三年は、
履の危険な状態が続いていて、
仕事は余り順調に進んでいません。
内卦の二爻、外卦の五爻に、
それぞれ坎が配されていて、
難があって活動がままならないのです。
之卦の小畜は、
少しく畜められる卦ですから、
現状維持がやっとという状態で、
しばらく推移していくでしょう。
本卦、之卦ともに、
一陰五陽卦で、自分の力も出せずに、
苦しい時であると云えます。
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基本に忠実で、
オーソドックスな占ですが、
なかなかこのようには占えないものです。
占者はかなりの実力者なので、
各自ようく噛み砕いてみることを
おすすめします。