易占の入門者が、
柳下『易入門』を読んでいるらしく、
自分は歴史が好きなので、
「易経の伝統」の章が楽しみだ、
とtweetしていた。
これを読んで、
こんなことを思い出した。
小生が ‘易占’ に入門した頃、
ある先生に教えていただいたこと・・
- 三変筮をやりなさい。
- 柳下『易入門』をお薦めしますが、歴史のところはまだ読まなくてもよい。やれば面白いのですが。
- 易経を読みなさい。易経を読まないのなら、易なんかしないほうがよい。
- 『新釈漢文大系 易経』はいい本。初めはわからなくても、何回か読んでいるうちにわかるようになってくる。
・・と、
これくらいだったかなぁ。
なんと「易経の伝統」の章は、
まだ読まなくてもよいと教えられたのです。
まあ大学の授業ではないですからね。
それより、
・易の機構について学ぶ。
・八卦の象、卦名、象意を覚える。
・大成卦の象、卦名、卦を理解する。
・爻辞を理解する。
ことのほうが重要なのです。
(『易入門』より抜粋)
そして、
これらはすべて、
易経を読むことにより、
習得していくのがよいのです。
というのも、
義理易によっても易の機構は学べますし、
「卦」の理解は、彖辞、彖伝、大象を読めば、
おおかた得られるからです。*1
たとえば、
- 夬決也。剛決柔也。(夬、彖伝)
- 沢上於天夬。(夬、大象)
これを読めば、沢天夬の、
卦名義、卦体、卦象の理解は、
得られるわけです。
小生思うに、
占師の書いた易占本からではなく、
易経そのものから入門したほうが、
道を誤らないと思う。
(但し『易学大講座』を除く)
*1:ナニ? 得られない? それはまだ読みが浅いのだよ。