易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

入門時の教え

易占の入門者が、
柳下『易入門』を読んでいるらしく、
自分は歴史が好きなので、
易経の伝統」の章が楽しみだ、
tweetしていた。

これを読んで、
こんなことを思い出した。

小生が ‘易占’ に入門した頃、
ある先生に教えていただいたこと・・

  • 三変筮をやりなさい。
  • 柳下『易入門』をお薦めしますが、歴史のところはまだ読まなくてもよい。やれば面白いのですが。
  • 易経を読みなさい。易経を読まないのなら、易なんかしないほうがよい。
  • 『新釈漢文大系 易経』はいい本。初めはわからなくても、何回か読んでいるうちにわかるようになってくる。

・・と、
これくらいだったかなぁ。

なんと「易経の伝統」の章は、
まだ読まなくてもよいと教えられたのです。

まあ大学の授業ではないですからね。

それより、
・易の機構について学ぶ。
八卦の象、卦名、象意を覚える。
大成卦の象、卦名、卦を理解する。
・爻辞を理解する。
ことのほうが重要なのです。
(『易入門』より抜粋)

そして、
これらはすべて、
易経を読むことにより、
習得していくのがよいのです。

というのも、
義理易によっても易の機構は学べますし、
「卦」の理解は、彖辞、彖伝、大象を読めば、
おおかた得られるからです。*1

たとえば、

  • 夬決也。剛決柔也。(夬、彖伝)
  • 沢上於天夬。(夬、大象)

これを読めば、沢天夬の、
卦名義、卦体、卦象の理解は、
得られるわけです。

小生思うに、
占師の書いた易占本からではなく、
易経そのものから入門したほうが、
道を誤らないと思う。

(但し『易学大講座』を除く)

*1:ナニ? 得られない? それはまだ読みが浅いのだよ。