易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

昭明徳

自昭明徳。
みずから明徳を昭(あき)らかにす。
── 晋、大象 

人は本来、
天からいただいた、
明徳というよい徳を
もっています(性善説)。

でも明徳って、
すぐに光を失ってしまうんだよね。

明の蔽われた状態は、
易卦で云えば、
離下坤上の地火明夷です。

なぜそうなるかと云えば、
人には皆、私の心、私の欲望が、
あるからです。

そうした私心でもって、
明徳を暗ましてしまうんだよね。

実際、
「私が、私が」って、
しょっちゅう思っていますよね、
我々は。

今だけ、金だけ、自分だけ・・
とかね。

しかし易は、
そうした私心を捨てなさいと
教えています。

そして、
天からいただいた
生来の徳を明らかに発揮して、
天に随って生きなさいと。

小生は、晋の大象を、
このように解しています。

× × × × 

(おまけ)
「大学の道は、
 明徳を明らかにするに在り」

これは、
『大学』にある言葉です。

「大学の道」というのは、
学校教育でもいいですし、
学問をする、易経などの古典を読む、
でもいいと思います。

それらの目的は、
明徳を明らかにすることにあると。

そういえば、
易経講話』って、
明徳出版社でしたっけね。