易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

乾三爻を読む

前回は「惕」字に言及しましたが、
乾為天三爻にはこうあります。

君子は終日乾乾けんけん
夕べに惕若てきじゃく
あやうけれども咎无し。

岩波はこう意訳しています。

九三は下卦の極、警戒を要する危位。
君子たる者、終日つとめはげみ、
夕べにまた反省しておそれ慎むことを忘れなければ、
危いながらとがは免れる。

けっこう重要な文章構成になっています。

この爻は下卦の極にあるため、
警戒を要する危位なのであると
していますが、まずはここを
しっかり押さえなければなりません。

要するに、
運勢の良くない危険な位地である。
(占の場合はコレで占う)

続く下文は、
こうした環境下にあって、
どうしたらソコを脱却できるかが、
書かれてある。

すなわち、
終日、乾乾と、つとめ励みなさい。

そして、
日が暮れたら自己を反省し、
天命を懼れ、身を慎むことである。

そうすれば、
危険な運勢ではあっても、
災厄から免れることが出来ましょうと。

そう岩波の易経は教えています。

これはおそらく、
爻辞に準拠することで、
(凡人はこれが出来ない!)
正しい礼を実践することになり、
天の法則に適うからなのでしょう。

こんなふうに易経を読むとよいのですが、
易経の基本を知るためにも、特に
乾為天における六つの爻を、
熟読玩味するとよいといわれます。

乾為天がわかってしまえば、
易経は終わりなのであると。

乾為天=天の道、ですからね。

とはいうものの、
愚生などは一生わからないまま、
肉体が土にかえるのだろうけど・・