2020-01-02 LE ROUGE ET LE NOIR 日記 読書 スタンダール 「赤と黒」を読み続けている。 彼女の顔は蒼(あお)ざめて、まさに中世時代の女のような顔だちをしている。 こんな気高い様子を、彼は一度も見たことがない。 じつに美しくて威圧的なのだ。 彼はその姿に思わず恋心を覚えた。 《Pallida morte futura》*1 と、彼はつぶやいた。 (小林正/訳) スタンダールの文章は、 ぶっきらぼうなようでもあるが、 いやいやどうして優れた文章である。訳もよい。 *1:彼女は近づく死に色蒼ざめていた。