火地晋の占考については、
横井伯典氏がこう述べています。
判断のしやすい卦です。
卦辞の解釈をそのまま用いれば
失敗が少ない。
「卦辞の解釈」ですから、
彖伝の18字で占えばよいのです。
晋進也。…卦名を釈す
明出地上。…卦象
順而麗乎大明。…卦徳
柔進而上行。…卦変
× × × ×
たとえば・・
病勢占なら、
晋ハ進ムナリですから、
凶占になります。
運勢占なら、
明地上ニ出ヅルより、
運気は上昇して明るくなる。
柔進ミテ上行スより、
目上の寵愛を受ける。
結婚占なら、
順イテ大明ニ麗クより、
良縁を得る。
・・など、など。
× × × ×
あと、爻辞ですが、
これもその通りに占えばよい。
初六の占考には、
物価などであれば、
高値含みの安値保合といふところです。
(易学大講座)
とありますが、これなど、
爻辞の「晋如摧如」そのままで、
晋如→高値含み
摧如→安値保合
というのでしょう。
ただし、
三爻だけは、
あまり関係のない辞が
かかっていますので、
注意が必要です。