卦辞・爻辞は、
こうした考え方が背景にあると、
赤塚忠 「易経」 に記されてありました。
- 変化を重視し、その変化に随順すべしとする。
- 異なった性質・位置・境遇の相互協調を重視している。
- 最初の行動や転換の際の行動を慎重にせよと戒める。
- 極端・極度な行ないを嫌う。
- 自己を抑制する謙遜を人の行ないの根本としている。
- 現世超越を説いている。履九二 「幽人の貞」、蠱上九 「王侯に仕えず、自分のなすべきを高尚にする」、世俗から遯れ去る遯卦。
まあ、こうして見てみると、
中庸を重んじる傾向、安全慎重を教える傾向など、
そのような卦や爻を吉判断とするのですから、
スポーツや選挙の勝敗占、受験占などは、
易辞のままでは占えないことがあるわけで。