個人的なことですが、
改葬(遺骨の移動)が終りました。
改葬は人生における大事なので、
その兆しが年筮に出ているのではと思いまして、
屁理屈をこじつけてみました。
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今年の年筮は 火風鼎 上九 です。
鼎は 上帝を享る という卦です(彖伝)。
すなわち、お祭りの卦です。
爻辞曰、
鼎玉鉉。大吉无不利。
☲
☴
上爻は鉉の象です。
鉉は鼎の両耳にかけわたして鼎を火から挙げ、他処に運ぶための把手で木で作る。
(鈴木由次郎 「易経」)
鼎を運ぶということで、
遺骨を移動させる意味ととれます。
遺骨はどこにあるかと言えば、
初から五までに大過の形があるとして、
坤の骨壺に乾の遺骨が入っていると見られます。
そして、その遺骨を、
鼎取新也(雑卦伝)ということで、
新しい墓に運んだというわけです。
伏しているのは雷風恒。
新しいお墓は、
「常久寺」 というお寺にあるのですが、
恒は常(ツネ)であり、恒は久なり(彖伝)なので、
伏卦がお寺の名を示しています。
このようなことを
事前に読むことはそれは不可能ですが、
こうした事後の分析が、まるで句会か歌会のようで、
易を学ぶ者の楽しみです。