古い易書の余白に、
占筮における三つの注意事項が、
手書きで記されてありました。
書いた人に感謝しつつ、
ここに引用させて頂きます。
1. 占うべき問題は、占う前に十分な考察を加えておかねばならない。
「卜は以て疑いを決す。疑わずんば何ぞ卜せん(左伝)」2. 同じことを二度占ってはならない。
「初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず(蒙卦彖辞)」3. 不正な事柄を占ってはならない。
「易は以て険を占うべからず(左伝)」
この三つを検索してみると、
同じような文言をチラホラ見ますから、
どこぞやの易書の抜き書きかもしれません。
1. は、安易に占わない、
ということでしょうか。
2. に関してですが、実占をしていると、
再筮の必要を感じることがあります。
実際にお客さんを占っている人ならば、
占的を上手に変えるとか、
時期を違えて占うとか、
状況が変化してから占うとか、
他の占術を併用するとか、
各人各様のテクニックをお持ちでしょう。
3. は、占筮の神聖さを瀆すことに
なるからでしょうか。