これは人様を筮するにあたって、
確認しておくべき重要事項の一つです。
筮をたてるに際し聞占者の年齢を聞くは不必要の事の様に考へられるが実は一つの参考に資するものであつて、矢張り必要条件であるのである。如何なる事を判断するにも聞者の年齢が判つて居れば心の用意が出来る。特に縁談や、事業関係、希望の成否、走人の判断等は年齢によつて先づ一つの断案に対する準備が出来るものである。病人の判断は殊に年齢によりて判断が左右されるものである。
(山田照胤)
易の勉強会などで、
自分の占例を発表する際、
七赤・午 などと言うのみで、
問占者の年齢を明示せぬ人がいます。
同じ転職占でも、
25歳の人と、55歳の人とでは、
その占考に違いが出てくるでしょう。
また結婚占だって、
10代同士の結婚と60代のそれとでは、
吉凶が異なるかもしれません。
お医者さんなどは、
患者が何歳なのかを常に念頭において、
問診しているのではないかしら。