易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

日筮・勝敗占

御多分に漏れず、
小生も日筮や勝敗占をしたことがあります。
プロ野球チームの一年間の勝敗を、
140試合、すべて筮に問うたこともあります。
すると同卦同爻を得ることがあって、それなのに、
ある日は勝ちだったり、別の日は負けだったり、
そういう経験を幾度かしたのです。
つまり得卦得爻だけを見ていては、
正しく答えが導き出せないということを、
イヤというほど味わったのです。
その時考えたのは、毎日のように占うと、
占筮が習慣化してしまって、
得卦が真意を示さなくなるのではないか、
また筮前の審事の希薄な易占は、
的占したとしても偶中にすぎないのではないか、
とそう思えたのです。
ですから最近は日筮というものは執らず、
運勢占は主に月筮年筮くらいで、
それも戒めの辞を得たいがため、
とそんなふうになっています。
そして「筮に問う」という行為も、
筮前の審事がちゃんとあって、
「これは占ってみよう」と切に思える場合にだけ、
骰子を振ることにしました。
ゆえに占う頻度はぐっと少なくなったのです。
今は、占い過ぎないほうが、
占筮の神聖さが保てると思っています。