卦を 「ケ」 と読むか、「カ」 と読むか、
諸説あるようです。
小生は 「カ」 と読んでいます。
結構厳しくそのように教わったからです。
それと小生が読んでいる易書のすべてで、
「カ」 とルビが付してあるからです。
さらに実際面において、
「ケ」 と読んだ場合、八卦はいいけれど、
序卦伝を 「ジョケデン」 と読むのには
抵抗があります。その他、
卦辞。卦意。卦体。卦象。雑卦伝。・・なども。
習慣かもしれませんが。
一部の本で、卦を掛と表記してある本もあります。
知識として以下の文章を引用しておきます。
「卦」 の字義は、「かける、かかげる」(掛)に基づく。孔穎達(クエイタツ)の 「正義」 に、「これを卦といふは、易緯(乾鑿度)に云ふ、卦とは掛なりと。物象を縣掛(かける)して以て人に示すを言ふ、故にこれを卦といふ*1・・・」 と説いている。
(今井宇三郎 「易経」 新釈漢文大系)
卦者掛也(卦は掛なり)。掛けるという意味。
物象を掛けて人に示すこと、
これを卦と謂うと。
繋辞は 「辞を繋ける」 のだけれど、
卦は 「物象を掛ける」 のですね。
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「カ」か「ケ」か - 易経を読むブログ
*1:卦者掛也、言縣掛物象、以示於人、故謂之卦。