昔の漢学者はこうだったようです。
父はつねづね、
「四書五経の文句は諳記していないといかん」
と言っていた。
(本田済)
しかし、
江戸末期、明治期の知識人ならいざ知らず、
現代の一般読書人、それも中高年の人ならば、
まず易経から始めればよいと思います。
なぜなら、無理だからです、
そんな昔の漢学者のような勉強法は。
たとえば、還暦になって、
「さてと易経でも読むか」ということで、
他の中国古典から読み始めていたんじゃ、
間に合わないでしょう?
生きてるうちには。笑
そんなふうに読まなくても、
現在の易経の注釈書はよくできているから、
この爻辞は詩経のこれに似ている、
この辞は論語、中庸のこれと関連している、
などちゃんと記されていますから。
なので、
まずは易経そのものを読んだ方が
近道なのです。
時間は永遠にあるわけではない。
効率的に時間を使いましょう。