易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

繰り返し読む本

以下は個人的な見解ですが、
繰り返し読む本を持つことは、
人生の宝であると思います。
黒澤明監督は、トルストイ
戦争と平和を三十何回か読んだと
昔のテレビで云っていました。
確かに氏の映画には、
戦争と平和と似た場面、台詞があります。
哲学者のアランは、
赤と黒パルムの僧院谷間の百合
を五十回以上読んだそうです。
誰だったかは失念しましたが、
一度読んだだけでは読んでないに等しい、
と云っていて、最低でも三度は読み給え、
ということでした。
安岡正篤氏は薄く多読をするより、
中庸なら中庸を徹底的に読み込んだ方が、
全てのことを引き出すことが出来る、
とどこかに書いていました。
おそらく、論語でも、易経でも、
そうなのでしょう。
しかし今は本が多すぎますからね。
薄利多売か何か知りませんが、
本がどばどば出版されるご時世です。
昔のように四書五経しかない、
とそんな環境だったら、もしや読書人は、
もっと多くのことを本から
引き出せるのではないだろうか。
ある人はコピー機のない時代だったから、
周易述義をすべて書き写したそうですが、
それで易の専門用語や、易的な考え方が、
自然と身についたとどこかに書いていました。
ネットの普及した現代では、
何か深いものを学ぶというより、
単なる知識で終ってしまうことの方が
多い気がします。