易には反対の意をみるという
ムツカシサ があります。
たとえば・・
- 咸の五爻は感じない。
- 大壮の五爻は壮を用いない。
- 泰・既済の上卦は乱れる。
- 否・未済の上卦はととのう。
- 損の上卦は他からの益あり。
- 益の上爻は損に転じる。
- 不摂生だから節が出た。
- 傲慢不遜だから謙が出た。
- 乾☰は充実、そして、空無。
- 離☲はつく、また、はなれる。*1
- 坤☷は消極なのに師・軍隊の意あり。
・・など、など。
おおまかではありますが、
思いつくままに列挙してみました。
易にはこういう面があって、
頭を悩ませる一因です。
循環してるといいますか、
表裏が一体といいますか・・
それとも、
両端を掲げて、
中を尊ぶということなのか?
*1:反訓といいます。本田「易」p.8 参照。