易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

鬼神と交わる

高島呑象翁は、
以下の卦・爻を得た際には、
必至純一を以て神明に祈るときは、
福を受けられるとしています。

按ずるに、
凡そ人の困窮厄苦に遇ふや心志純一にして、
它()を視るに遑(いとま)あらず。
故に必至の純念を以て神明に禱(いの)るときは、
同徳感応して実に多福を受る者なり。
然れば必至純一の四字は
実に鬼神に交わるの捷径(ちかみち)なり。
易の道たる、
天地に法象し、鬼神に交接するを以て常とす。
経伝の文中、
必至純一にして鬼神を禱祀(いのるまつる)し、
実に多福を受るの徴(しるし)も亦
尠(すくな)からざるなり。
随の上六の辞(ことば)、
観、損、萃、鼎の彖辞、
の大象、
升の六四、益の六二、困の九五、既済の九五、
及び此爻(困の九二)の辞等、
皆比喩を以て仮説する者に非ず。
其の卦、其の爻、実に享祀(きょうし)して
福(さいわい)を受るの義あるなり。
(高島易断)

朱字の卦・爻が得られたら、
神仏を祀(まつ)ることで、除災招福が
可能であるとしています。

これに従うかどうかは、
各人にお任せしますが、
思想的、精神的に深いところであるということは、
間違いないでしょう。

こうした見方は、
三変筮でなければ、
出来ないのです。