火山旅は、安らかならず、
困難なことの多い卦ですが、
ゆえに人は柔順で控え目であるべきである、
と教えています。
そして、この旅につき、
公田連太郎翁は、
こんな面白い見方をしています。
人の一生は人間世界に旅行しておる
ようなものだと考えれば、
旅の卦をもって人生全般の教訓
とすることもできるであろう。
現代の言葉で平たく云えば、
人の世という困難な仮住まいにあって、
マウント行為をとるような輩はすべて凶。
卦の教えに反するから、
ということになりましょう。
わざわざ占わなくても、
人間世界という旅にあって、
マウント行為をとっておっては、
人々からは悪まれ、居場所、
落ちつき場所はなくなり、
財産までも失いかねないのが、
人の世の常ですからね。
旅卦の上爻のようになるのでして。