武隈天命氏の『易占の要諦』に、
プチ占例が載っています。
それについて書きます。
× × × ×
海苔屋を営んでいる75歳の女性が、
娘さんから、
「お母さんももう年なんだから、
商売はやめたら?」
と云われたとのことです。
天命先生は、
「お店をやめることの可否」
を筮して、山天大畜の六四を得、
「命ある限りやられた方がいいですよ」
とアドバイスされました。
占考理由は、
特に記されてありませんが、
得卦が「大いに止める」なので、
現状にとどまっていた方がよいと、
判断されたのでしょう。
爻辞で占うのならば、
今は娘さん(童牛)の意見を止めておく、
ということになりましょう。
占はこれで、
終わりでよいのですが、
愚生は
「もしやあと2年で引退するのかな」
と思いました。
それは、あと2年で、
上爻に到達するからです。
上爻の時に、
変化があると思ったのです。
しかしこれは蛇足ですね。