易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

艮と死

艮為山占意には

死滅の義。喪亡の象。
(「真勢易秘訣」)

があります。

同書の説明では、

乾と震を生々発育の象とし
活動の義とするのに対し、
その反対に坤と艮は万物の死して
土に帰る象とするからである。

とあります。

愚生思うに、そのほかにも、
こんな理由が考えられます。

雑卦伝は、
震起也、艮止也。ですから、
震☳で一陽が生まれ、
艮☶で一陽が死滅する。

重病人の占において、
艮卦を得ると不吉ですが、これは、
艮を墳墓の象とするからです。
(八純卦でもあります)

また、
艮止也。
艮は止()なりで、
止は死と通用する。

艮は「死」です。

さらに、
後天方位図において、
艮は万物の終りを成すところで、
震の「万物は震に出づ(説卦伝)」に
時が移るところ。

・・というわけです。

参考まで。