艮為山の占意には
死滅の義。喪亡の象。
(「真勢易秘訣」)
があります。
同書の説明では、
乾と震を生々発育の象とし
活動の義とするのに対し、
その反対に坤と艮は万物の死して
土に帰る象とするからである。
とあります。
愚生思うに、そのほかにも、
こんな理由が考えられます。
雑卦伝は、
震起也、艮止也。ですから、
震☳で一陽が生まれ、
艮☶で一陽が死滅する。
重病人の占において、
艮卦を得ると不吉ですが、これは、
艮を墳墓の象とするからです。
(八純卦でもあります)
また、
艮止也。
艮は止(し)なりで、
止は死と通用する。
艮は「死」です。
さらに、
後天方位図において、
艮は万物の終りを成すところで、
震の「万物は震に出づ(説卦伝)」に
時が移るところ。
・・というわけです。
参考まで。