易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

出産の象

古人は雷水解に、
出産の象を見ています。

彖伝に、
動キテ険ヨリ免ルルハ解。
とあります。

転じて、
坎から震の生まれ出た象、
というわけです。

帝ハ震ニ出デ・・
と説卦伝にありますから、
震は「生まれ出る」です。

これは、
屯卦を想定すると、
さらにわかりやすい。

     
     

つまり、
屯の震が易位して、
(内卦の震が外卦に位置を易えて)
解となったと見るのです。

屯は産みの苦しみ。

坎穴の中にあった震が、
穴の外に生れ出たのが、
解の象であると。

これは、
真勢のえき生卦です。

出産占以外でも、
水雷屯と対照してみることは、
雷水解のポイントの一つです。