易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

鼎・黄耳金鉉

火風鼎五爻は、
爻辞だけをいくら眺めていても、
ちっとも占えないと思います。

易経を読んでいなければ!

鼎黄耳金鉉。利貞。
かなえ・こうじきんげん。ていによろし。

この爻は、
鼎で調理した料理を、すくい出して
食べることの出来るところです。

鼎の耳に鉉()を通すことで、
火中から鼎を持ち運べるのです。

儒家的には、
「黄耳」で虚中の徳をもち、
「金鉉」の陽実の徳を受け容れるという、
立派な天子です。

帝王学的には、
臣下の諫(いさ)めを受け容れる明君、
です。

そして、このような、
徳ある天子は、
料理=供物をそなえて天帝を祭り、
ご馳走をふるまって賢人をもてなして、
君主としての役目を果たすのです。

結果、
善い政治がなされて、
鼎の道が完成する。

× × × × 

占としては、
このような時運です。

これまでの努力が報ゐられて
収益を見るやうな気運です。
(易学大講座)

× × × ×

以上のことを掴んでおかなければ、
爻辞占は出来ません。