沢火革の大象に、
「暦を治め」とありますが、
古の易学者はこう述べています。
大衍の数、その用四十九。
而して革卦は第四十九に当る、
これ大衍の数(その用)である。
分ちて両に象るは天地が革まるのだ。
そして之を揲するに四を以てするは
四時が成るのだ。
是を以て革に至れば暦を治めるという。
乾為天から沢火革まで、
序卦の数は四十九あって、
大衍の用(四十九)と一致する・・
「分ちて両に象るは天地が革まるのだ」
なるほど、なるほど。
「そして之を揲するに四を以てするは
四時が成るのだ」
これは彖伝の「天地革而四時成」ですね。
繋辞伝の筮法の話と絡めて、
暦を治める道を述べています。
第四十九番目に革卦を配したのは、
わかる人だけがわかればよいという、
古人による暗号なのか!?
かりそめの読者には、
容易にその真意を捕捉させないという、
大文学、大芸術にありがちな手法なのか。