易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

沢水困と祭祀

以前のブログで、
「祭」は天の神様。
「祀」は地の神様。
「享」は人の霊魂。
をまつることだと書きました。

実際、沢水困では、
このように使い分けてあります。

利用享祀(九二
利用祭祀(九五

思うに、
二爻は祭主の位だから「」字、
五爻は天神の位だから「」字、
を使っているのですね、
おそらく。

われわれは、
文字学者ではありませんから、
さしてこだわらなくてもよいのですが、
ちょっと気になったものですから。

余談ですが、
困卦にお祭りの辞があるというのは、
この卦は甚だ困(くる)しい時であって、
人智ではどうもできないから、
神仏に救いを求めなさい、
至誠純一の心をもって、
ということなのですかね。

これまた、
困に処する法の一つなのでしょう。