沢水困の下卦三つの爻は、
それぞれこんな卦を伏しています。
䷮
初爻の伏卦は兌為沢です。
口を重ねる象より、
彖伝の尚口乃窮也にならないよう。
べらべらしゃべると窮することに。
二爻の辞には利用享祀とあります。
これは伏卦の沢地萃を見ているのでしょう。
祭祀の卦ですからね。
三爻の辞につき、
孔子はこう釈しています。
死期将至(繋辞下伝)。死期まさに至らんとす。
これは伏卦の沢風大過によっています。
棺椁の象、死の卦です。
× × × ×
易経は、
卦・爻・辞が目に見えぬ形で繋がっており、
有機的な内部構造を持っています。
その意味では、
〈詩〉の解釈をしているようです。