爻辞占といっても、
爻辞を見るだけではなく、
卦義・卦象。爻位・爻象。
気運の推移。・・等を
見ねばなりません。
その気運の推移ですが、
例えば、沢水困の四爻については、
こんな記述があります。
爻位は卦の半ばを過ぎ、
困苦が稍々薄らぐ気運にありますが、
勿論まだ其の曙光が感得されるといふ程度です。
気を許すと忽ち破敗を招きませう。
(易学大講座)
三爻が困苦のピークで、
四からは困が徐々に緩やかになってゆく、
というのです。
これは占における重要な視点です。
心理的には節度を欠く時です。
こういう見方をすれば、
爻辞の
(来徐徐。困于金車。吝有終)
「徐徐」字、「吝」字をもって、
気を緩めて異性と間違いを起す・・
という占だって可能になるわけで。
四は初と応じ、
三に比していますからね。
二が邪魔をして初と会えないから、
不正爻である四は三とねんごろになる、
という解釈です。