易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

気運を見る

爻辞占といっても、
爻辞を見るだけではなく、
卦義・卦象。爻位・爻象。
気運の推移。・・等を
見ねばなりません。

その気運の推移ですが、
例えば、沢水困四爻については、
こんな記述があります。

爻位は卦の半ばを過ぎ、
困苦が稍々薄らぐ気運にありますが、
勿論まだ其の曙光が感得されるといふ程度です。
気を許すと忽ち破敗を招きませう。
(易学大講座)

三爻が困苦のピークで、
四からは困が徐々に緩やかになってゆく、
というのです。

これは占における重要な視点です。

心理的には節度を欠く時です。

こういう見方をすれば、
爻辞の
(来徐徐。困于金車。吝有終)
「徐徐」字、「吝」字をもって、
気を緩めて異性と間違いを起す・・
という占だって可能になるわけで。

四は初と応じ、
三に比していますからね。

二が邪魔をして初と会えないから、
不正爻である四は三とねんごろになる、
という解釈です。