六変筮法(中筮法)は、
推移・成行きを占う筮法です。
判断に際しては、
卦爻辞を用いず、本卦→之卦 における、
卦意の変化、卦象の変化、
それと六本の棒の変化を見ます。
× × × ×
「棒の変化?」
と思われるかもしれませんので、
簡単な病占を仮定して、
これを説明してみます。
がんの成行きを筮して、
以下の卦を得たとしませう。
師 之 坤
☷ ☷
☵ ☷
患部は坎の主爻である二爻の棒。
之卦ではこの棒が消えていますから、
将来、がんは消滅する。
では、
本卦は師のままで、
之卦が升 or 坎だとしたら・・
師 升 坎
☷ ☷ ☵
☵ ☴ ☵
之卦の升は、
棒が二本に増殖していますから、
がんのステージが升る。
坎は、
坎の主爻の棒が一本増えており、
がんが転移する。
× × × ×
以上は、
あくまで「例題」なのですが、*1
特に六変筮(中筮法)においては、
病占以外であっても、
こんなふうに棒を読むのです。
× × × ×
借金でアップアップしている人が、
借金を減らせるか。
大過 之 小過
☱ ☳
☴ ☶
大過は、
四陽の棒が重たくって、
借金の重圧に苦しんでいる象。
これが、
小過になると・・
もうわかりますね。*2