易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

まごころ

古い易書に、
こんな文章があります。

神を祭るに誠心を以てする時は
約祭たりとも神明感じ給ふ、
偽り飾る時は重き祭たりとも
神受け玉はず。

質素な薄祭であっても、
誠をもってすれば、
神はこれをお承けなさる。
誠よりも飾りが過ぎていれば、
それは偽りであるから、
どんなに盛大なお祭であっても、
神はこれをお承けにならない。

・・と、いうのです。

× × × × 

「盈満よりも精神が大事である」

易経では、
このような考え方を
よくしています。

筮に喩えるなら、
どんなに粗末な筮具であっても、
まごころをもって卦を求めるならば、
よく易神に通じることが
できるのです。

易は、
尊大、奢り、過度、大言壮語・・
を嫌います。

我々は周易を学んでいて、
少し慣れてくると、
ツイ、力量自慢、優秀自慢・・
をしがちなのですが、
(人情ですね)
神さまはそうした言動を嫌いますから、
易経的にはよろしくない。

なにより、
そうした傲慢な態度は、
卦を読み過ぎてしまったり、
慎重さを忘れてしまって、得意満面、
俺様的な占になるので、
他から苦情が来たりして、
イタイ目にあうことになる。

不思議ですが、
そういう巡り合わせになるのです。

こういう態度は、
神から疎まれ、
人からは嫌われ、
鬼神に害される、
そういうことになるのです。

「何よりもまごころを」

この易の精神を忘るべからず。

× × × × 

新井白蛾曰く。
損奢存孚 (ソンシャ ソンフ) 
(奢りを損して孚在り)