平積みされていた、
「貞観政要」を立ち読みすると、
(講談社学術文庫)
こんなことが書いてありました。
「よき君主は諫言に傾聴する」
このような教えは、
易経にも出て来ます。
上卦を離とするならば、
六五の君主は、
柔中の徳をもった明君であり、
それが九二と応じておれば、
賢臣に耳を傾けることになる。
そうして、
五は二を登用し、一致協力して、
国家を正しく治めていく。
柔中の明君は、
剛中の剛腕君主より、
国運がよいということもある。
たとえば・・
☵ ☲
☷ ☰
比卦の九五の君主より、
(比の錯卦である)
大有の六五の君主の方が、
天下国家は景気がよいですね。
「貞観政要」の句を、
易経流に言い換えるならば、
こうも云えましょう。
大岳著「易学病占」より。