三変筮は原則として、
爻辞占なんだけど、
単純に爻辞にあてはめて
占うわけではない。
それではまるで占えないだろう。
そもそも爻辞というものは、
爻象、占辞、戒めが書いてあるんだけど、
象はなくて、占辞のみ、戒めのみ、
ということがあるから厄介なんだ。
「貞吉」とか「无咎」とか、
たったの二文字という爻もある。
こういう場合は自分で爻象を考えて、
〇〇であるけれども貞ならば吉になる
というように占わなければならない。
また咎はあるけど〇〇のように振舞えば、
咎はなくなるというように、自分で
省略された文字を考えなければならない。
爻辞占にはそういう難しさがある。
だから普段から易経を読んでいて、
爻辞に精通していなければ
ちっとも占えないことになってしまうんだ。
爻辞占はおみくじのように思われるかもしれないけど、
それは素人のやる三変筮で、実際はおみくじとは違う、
創造的で頭を使う占法なんだ。
だから易に通じて来ると三変筮一辺倒になる
先生がいたりするわけだ。
シンプルで深い易占になって来るのだ。
その代表格が柳下先生なんだけど。
辞を深く読むタイプだからね。
そいうわけで三変筮を用いるには、
易経を読むことが必須となるのです。