新井白蛾「易学小筌」*1 には、
象意考なるものが記されてあって、
六十四卦の象と意味とが、それぞれ
六文字で簡潔に表現されています。
占筮で卦を得た際に、
占考の手掛かりになることがありますので、
見ておくとよいでしょう。
ちなみに、新本では、
- 神宮館「易学小筌」
- 神宮館「現代易占詳解」
にその記載があります。
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例を挙げれば、
風火家人の象意考はこうです。
従窓見月之象。
有気無形之意。
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「窓従(よ)り月を見るの象」
☴
☲
離は見るですし、窓の画象でもあります。
巽は月で、下弦の月。
家人は婦女の卦であり、
婦人が外へ出ずに家にいるので、
このような象があるのでしょう。
「気あり形なきの意」
離火、巽風、共に無体のものです。
気のみで実体がありません。
大岳氏のひと口占いに、
「吉事あるが如きも容易に実現しない」
とありますが、これはこの意を
想定していると思われます。
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前者の象は、
卦意で占えば同じなので、
特に知らなくてもよい。
後者の意は、
これは占で使えますね。
要チェックです。