安岡正篤「易学入門」
これは好きな易書です。
膨大な勉強があって、
それが数行に集約されている
といった感じの文章。
つまり、
奥行、深みがある。
資料を集めて、
3年位かけて読み、
それを整理整頓すれば、
優秀な人ならすぐに「論文」は書けるでしょうが、
こういう書物は難しい。
なぜなら、
易を本当に身につけなければ、
書けないからです。
これは、
易占家が占例を書くことと、
似ている気がします。
付け焼刃では書けない。
× × × ×
同書の内容としては、
比較的新しい易説である、
聞一多氏の説などもちらほら。
考古学的研究から聞一多氏は周易義証類纂を著し、卦・爻辞に関する新しい見解を立ててゐる。
ということで、それを若干採用しています。
ごくたまに虞翻、荀爽の説もある(漢易)。