射覆(せきふ)というのは、
例えば布で覆われた品物の名前を、
易占して当てることです。
射覆は易の講座や研究会などで、
よくなされるものです。
はたして、これは、
余興としてなされるのか、
象取りの訓練としてなされるのか、
小生の知るところではありませんが、
長井金風氏の文章にこんなのがあります。
〇射覆は習ふべきや
射覆は晋よりありて、旧きことなれども、一の戯れに過ぎず、蒙学の説卦に熟するためにしたる講習上の戯れなりしなるべし、しかるを誤りて占筮の演習と思へり、説卦に熟すとは、何は何たりといへる説卦の文に熟するをいふなり、
射覆については、
柳下先生もこう記しておられます。
射覆占を一生懸命行い、研究しても、象の見方は上手になりましょうが、他の占いも上達するということは、あまり期待できないのです。
射覆占の上手下手で、占者としての技倆の優劣はつけられないものであることを知っておいて欲しいと思います。
按ずるに、
射覆占というものは、
筮前の審事の希薄な、
ほぼ当てずっぽう的な
占考になりがちだからです。
つまり、
当たることもあれば、
外れることもある・・の、
繰り返しになるだけなのです。
かつて拙ブログで、
易占における私見をのべたところ、
「射覆で象を練り、勝負を占って断を鍛えるのですよ」
と喧嘩腰でリブログしている人がありましたが、
その後どうなりましたか。
もはや5年は経っているので、
象はイヤというほど練りに練られ、
断はバッチリ鍛えられているんだよね?
そうだよな?