易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

晋初六

火地晋初六の結婚占につき、
易学大講座では「見合わせた方が無難」
としています。

その占考過程は・・

1. 当人同士は好き合っている。
  ↓ 
2. しかし双方の家の間が纏まらない。
  ↓ 
3. 婚後も噬嗑で噛み合わせが悪い。

・・というものです。

大岳氏の講座では、
以上の説明しかなされていません。

× × × ×

なので、
その根拠を考えてみました。

1. は、
九四との応を見ています。
陰と陽が応じており、好き合っている。
爻辞に「晋如」とありますから、
当人同士は話を進めたいのでしょう。

2. は、
辞の「摧如」を見ています。
初を摧止するのは艮の主爻である
九四です。すなわち相手の家。
九四は貪欲な大鼠で、
不中不正ゆえに不誠実です。
故に相手の家とは折合いが悪い。

3. は、
伏卦の噬嗑を之卦として見ています。
結婚後も噛み合わせは悪い。

× × × × 

六変筮の場合は、
こんな分析はしませんが、
三変筮においては、
こうした見方をしなければ、
正しい判断は出来ないのです。

三変筮は、
シンプルな筮法ですが、
このように易経に則った分析をして、
易経は卦・爻・辞による表現です)
可否の判定をします。