火地晋初六の結婚占につき、
易学大講座では「見合わせた方が無難」
としています。
その占考過程は・・
1. 当人同士は好き合っている。
↓
2. しかし双方の家の間が纏まらない。
↓
3. 婚後も噬嗑で噛み合わせが悪い。
・・というものです。
大岳氏の講座では、
以上の説明しかなされていません。
× × × ×
なので、
その根拠を考えてみました。
1. は、
九四との応を見ています。
陰と陽が応じており、好き合っている。
爻辞に「晋如」とありますから、
当人同士は話を進めたいのでしょう。
2. は、
辞の「摧如」を見ています。
初を摧止するのは艮の主爻である
九四です。すなわち相手の家。
九四は貪欲な大鼠で、
不中不正ゆえに不誠実です。
故に相手の家とは折合いが悪い。
3. は、
伏卦の噬嗑を之卦として見ています。
結婚後も噛み合わせは悪い。
× × × ×
六変筮の場合は、
こんな分析はしませんが、
三変筮においては、
こうした見方をしなければ、
正しい判断は出来ないのです。
三変筮は、
シンプルな筮法ですが、
このように易経に則った分析をして、
(易経は卦・爻・辞による表現です)
可否の判定をします。