以下の占例は、
小生が創作したものです。
× × × ×
A君は司法試験に五度失敗し、
今年を最後と勉強に励んできました。
模擬試験の出来も上々で、
合格圏内をキープしています。
「あとは運だけだ」
そう思ったA君は、易者のもとを訪れ、
一筮を乞いました。
易者が合否を筮すると、
山天大畜の上爻を得ました。
爻辞は、
何天之衢。亨。
易者、断じて曰く・・
大畜は、
止まって実力を養い、
時を俟って社会の為に働くという卦。
今上爻を得たというのは、
これまで蓄えてきた実力を発揮し、
天を自由に進んで行くように、
希望が大いに通達するというのです。
今回が初めての受験ならば、
不合格ともなりえましょうが、
これまで六年も努力してきたのですから、
必ずや合格できるでしょう。
A君は目を爛々と輝かせて、
易者の話を聞いていました。
そして、
深々とお辞儀をすると、
「はい、有難うございます」
と云って鑑定室を後にしました。
はたして、
A君は六度目にして、
司法試験に合格したそうです。
× × × ×
筮前の審事によって、
進めるか、止められるか、
を判断するところが、
この占の最大のポイントです。
筮前の審事がなければ、
この占は回答不能となります。