過去の会報に載っていた占を、
かいつまんで書きます。
× × × ×
ある男性にとって、
A女とB女、どちらと結婚すべきか、
というのが占的です。
三変筮で筮して、
A女には山沢損の六四、
B女には火地晋の初六を得ました。
損卦は、
泰卦の九三の一陽が外に出て、
外卦艮の主爻として納まった象で、
結婚には吉なのですが、
爻辞に「損其疾。使遄有喜。无咎」
とあって「損其疾」というのですから、
病のある運勢です。
晋卦は、
進むなりで、事の進展は早いのですが、
爻辞に「晋如摧如」とあって、
進めば砕き抑えられる運勢です。
これをどう考えたらよいのか。
「このふたつの得卦を関連した占とし、
それを踏まえて占考するのが
正しいと思います」
筆者はそう記しています。
そうすると、
A女に得た損六四の「疾」は、
B女のことであり、この疾を損して、
速やかにA女と結婚するのがよい、
とそんな判断になるのです。
分占をして、
ふたつの得卦を関連づけて占考する。
そんな見方もあるということで、
ここに記してみました。