恒卦彖伝の
「剛上而柔下」につき、
- 卦体をもって解する説。
- 卦変をもって解する説。
の二つがあります。
占をする方は、
卦変説で解釈した方が、
勉強になると思います。
更に卦変説には、
- 泰から来たとする程伝説。
- 豊から来たとする朱子説。
の二つがあります。
詳しくは、
新釈漢文大系 易経 中 の、
p.665 の終りからの 8 行を
お読みになるとよい。
(今井先生は卦体説です)
× × × ×
ちなみに、
程伝説をとっておけば、
真勢の交代生卦にも通じます。
一方、朱子は、
「恒は豊より来る」
と云っておりますが、
こうした卦変説について、
朱子自らも「易中の一義」
と考えていたようです。
(写真参照)
卦変の説にしても、
真勢の生卦法にしても、
機械的に用いるべきではない、
といえましょう。