習坎、重険也。
水流而不盈、行険而不失其信。
維心亨、乃以剛中也。
行有尚、往有功也。
── 坎卦、彖伝
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水流レテ盈(ミ)タズ、
険ヲ行キテ・・というのは、
卦辞の「有孚」を
水に譬えて説いています。
坎為水を得たら、
この孚(まこと)の心と、
剛の徳、中の徳が、
開運のポイントとなります。
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六爻で云えば・・
五と二は、
坎の中実の孚があり、
剛の徳、中の徳がありますから、
険阻にあって救われる爻です。
初、三、上は、
陰爻なので剛徳がなく、
中位にいませんので中徳がなく、
とても険阻艱難のこの時に、
うまく処することのできない、
大凶爻です。
四は、
五を承けており、
陰陽相比して孚が通じており、
終には咎なきを得る。
一般的に、
四と五の比爻関係は、
あまり悪く見ないのです。