剛自外来而為主於内。
(剛外より来りて内に主となる)
━━ 无妄、彖伝
これは初九について云っています。
そして、
いくつかの易注では、卦変説をもって
この初九を説明しています。
つまり、
无妄卦の成り立ちはというと、
次の三説があります。
× × × ×
- 否から来たとする説。
坤の初爻変じて震となるは、剛・外よりして来るなり。
(程伝)
これは眞勢中州氏の云う、
「来往生卦」 です。*1
× × × ×
- 訟から来たとする説。
卦たる訟より変じ、九(剛)は二より来りて初に居る。
(朱子の本義)
× × × ×
- 大畜から来たとする説。
无妄は乃ち大畜の倒体なり。
无妄の内卦の初九の剛は、
蓋し大畜の外卦の上九よりして来る。
(兪琰)
× × × ×
占をされる方は、
程伝説に従うのがよいと思います。
つまり、
天地の交わらない否の状態があって、
(夫婦が別居しているとか)
无妄卦が得られたと考えるのです。
朱子の卦変説は、
小生にはよくわかりません。
鈴木由次郎先生は、
「朱子の卦変説には普遍性がない」
と云っています。
まあ、
易経の余白などに 否。訟。大畜。
などとメモしておいて、状況に応じて、
使えるものは使えばよいと思います。
× × × ×
実は、この記事、
11日にアップしたのですが、12日の朝、
小生がスマホでブログをいじっていた際に、
下書きに移行されたようなのです。
(摩訶不思議!)
なので、再度、
アップしておきます。
*1:来徴生卦、飛び込み生卦とも云う。