白賁。无咎。──賁卦、上九
仙骨哲人の心境。
・・と、易学大講座にあります。
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この爻は・・
最も高い位地にいて(無位)、
艮の上、山上に隠棲している仙人である。
俗世間の飾りからは遠く離れて、
色つやを望まず、野心もなく、
悠然自得の暮らしを自ら楽しんでおる、
高潔なる君子。
・・と、云えるのですが。
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占においては、
そうした哲学精神的な見方はせずに、
「物極まって変ずる」
「一つの事が究まつて反対の方面に返つて来る」
(易学大講座)
という観点から卦爻を読むべきです。
「仙骨的無欲の心境を主として占断するのは不当」
と、加藤氏は大講座で述べています。
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そもそも、
筮前の審事をするまでもなく、
占いに依拠すること自体、
凡人的であり、俗物的な行ないだからです。
道を説く人は、
「白賁」 を座右の銘にしている、
のかもしれませんが。
それにしても、
このような卦爻の見方を教えてくれるのは、
易学大講座くらいしかないんだよな。
読んでいる人は、知っている。
読んでない人は、知りません。