爻辞占だからといって、
単純に爻辞に当て嵌めてはならない、
と当ブログではしばしば書いております。
これは、その卦における、
得られた一つの爻には様々な意味があって、
そのうちの一つを辞としてかけている、
という観点から言っています。
爻辞は、
象だけを述べたり、
戒めを述べたり、
占辞だけを述べたり・・。
難解で、
解釈不能の辞もあります。
いろんなことを省略して、
「无咎」 という二字だけの
辞もあります。
それと、
卦には善い意味と、悪い意味とがあって、
善い方面の意味だけを見て、
爻辞がかけてあることもあります。
風地観は卦を善い方面から見て、
辞をかけてありますが、
占においては、むしろ、
十二消息卦としてみた方がよい。
以上は、
易経を読んでおられる方には、
納得できると思われます。
また、柳下先生は、
占法上からなのでしょうが、
こんなことを記していますので、
参考に引いておきます。
易経は占いの書物で、彔、爻辞は占いの辞ではありますが、軽率に使うと大きな誤占をしてしまいます。
辞占を行う場合に、初心者が注意し是非共に心得ておく必要があることは、先にも述べたように不用意に辞をそのまま引用して占に用いてはならない、ということです。
(占法の秘伝)
よく味わうべき文章と思います。
そして、
この文章の深意がわからなければ、
三変筮は出来ないのです。