易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

先輩占師の占

随分前の話です。

某会社で研究開発をしている三十歳の男性が、うつ状態
医師からは睡眠薬を処方してもらっています。

最近、新しい仕事を任され、そのために、うつの症状が出たようです。
チームをまとめるという責任も負っていると。

母堂に付き添われて、その彼が鑑定室にやって来ました。
(先輩占師の所へ、です)
占者はこれ以上の詳しい話は聞かずに、六変筮によりて、
「会社における今後の彼の成行き」 を筮しますと、
明夷 之 既済 を得ました。

      
       

明夷は明が傷つくで、現在のうつ状態を表わしています。
之卦は既済なので時間と共に明は整うことになる。
そんなヨミをする人がいるかもしれません。

けれど占者はこんなふうに卦を読み解きました。
この之卦は明夷のまま運気が固定するのではないかと。
既に整うをそんなふうに解したのです。

本卦で離明を傷つけているのは坤ですが、
これが之卦になりますと坎が離明を傷つけるのです。
今以上に明は傷ついていくのではないか。

そんなふうにこの六変筮をヨミました。

そして、しからば、ということで、
占的を変えて、
「このままこの会社にいていいか」
の卦を三変筮によりて取り、
占筮をより細密ならしめたということです。

終り。笑