易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

正岡子規と易

次は正岡子規の俳句です。

易を点じ兌の卦に到り九月尽

易をたてたら兌の卦に到った
九月の終り

「到り」というのは、
筮竹を何度か数えて・・
六変とか、十八変とか、
数えて「兌の卦」を得た。

九月尽(くがつじん)は季語。
旧暦九月の末日のことで、深まる秋に
心が ヒリヒリ するのでしょう。
さびしい。あわれ。

兌は秋です。

また、
兌為沢は肺の病、痰(たん)の卦です。

たしか、正岡子規って、
結核を患っていたのではないかしら。

そうした歎きを詠んでいるのか。

糸瓜へちま咲てたんのつまりしほとけかな

子規、絶筆のひとつです。
享年三十四歳。