易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

開閉の占

もう十年以上も前に
ネット で見た占例です。

× × × × 

占者は何かの講座の受講生で、
「はたして今日は休講日だったか」
を失念してしまったため、
筮に問うて坤為地を得た、
という占でした。

占者の判断は、
「坤為地は吉卦だから、
 休講ではないだろう」
というものでした。

会場に行ってみると、
卦読みとは ウラハラ に、
扉は重く閉ざされていました。

愚生は思いました。
「もし開講されるのなら、
 乾為天が出たのではないか?」

繋辞上伝に、
戸をとざすこれを坤と謂い、
戸をひらくこれを乾と謂い・・
とあるし。

また、
そんなに難しく考えなくても、
柳下「易入門」p.57 を見れば、
●坤は陰だから「閉」
●乾は陽だから「開」
とも占える。

開くか。閉じるか。

こういう二者択一の占で、
坤が得られたのだから、
乾を思えば ヨカッタ のです。