火水未済 九二の象伝に、
中以行正也。中以て正を行うなり。
とあります。
鈴木由次郎先生の著書には、
易中「中以て」というものは
みな位の正を得ていない。
とあります。
未済の二爻は、
陽爻陰位で正しくありませんね。
「中以行正也」は、
位は正しくないけれど、
中を固く守ることによって、
正しきを得るのである。
というのです。
「中」であれば、
未済 初爻のように
時の判断を誤らないから、
やがて吉を得るのです。
「中」を重んじるのは、
義理易の考え方ですね。
「中以」の辞は、
泰六五。復六五。鼎六五。
にも出てきます。