柳下先生の『易入門』に、
「1970年4月のアポロ計画は成功するか」
を占った例が載っています。
先生は、これを筮して、
地水師の六三を得、
「事故があって成功しない」と占断しており、
結果もそのとおりであったのですが、
「特に判断の解説は略しますが、
本書の読者諸君は、
私と同じ判断ができる筈です」
と記しておられます。
そこで、考えてみました。
得られた三爻の象伝に、
「大いに功なきなり」とありますし、
爻辞も、出発した時の状態では
帰れない意ですからね。
この占においては、
失敗と断じるのが妥当でしょう。
さらに、
愚生は卦の形を見て、
こんなふうにも考えてみました。
䷇ ䷆
比卦はロケットが順調に月へ向かう形で、
師卦はロケットがひっくり返って事故の暗示だァ・・
のように。笑
すなわち、
卦の形にも、
占的に対する答えが
示されていると考えたのです。